令和4年5月1日に施工される「愛玩動物看護師法」ですが、この法律で私たちの働き方が大きく変わります。
現在、動物看護師として働いている方は大注目の内容ですので、必ず知っておきましょう!
でも法律関係って難しい用語だらけで分かりにくいですよね。
そこで、愛玩動物看護師専門のPVNPortalが「愛玩動物看護師法の概要と業務範囲」について、詳しく丁寧に解説していきます。
愛玩動物看護師法で何が変わるの?
令和4年5月1日からは以下のように変わりました。
参考リンク:愛玩動物看護師法に関するQ&A:農林水産省 (maff.go.jp)
大きな変更点として、ついに国家資格になるということです。
また、それに伴い「診療の補助」が独占業務に。
「診療の補助」については後ほど詳しく解説します。
他には、愛玩動物看護師以外の紛らわしい名称が使えなくなってしまいます。
今までは、無資格の人でも動物病院で働いている場合、動物看護師として名乗ることも出来ましたが、今後は愛玩動物看護師しか名乗ることはできません。
動物看護師統一認定資格を持っていたとしても、動物看護師という名称を使うことはできなくなります。
なお、法律の施行後6か月間(令和4年11月末まで)に限り、動物看護師の名称を使うことはできますが、それ以降は使用できません。
では、愛玩動物看護師しか動物看護師の名称を使用できないことで、毎日の業務はどのように変わるのかを見ていきましょう。
愛玩動物看護師の業務範囲
先ほど少しお話しした「診療の補助」が愛玩動物看護師の独占業務となります。
※独占業務とはその資格を持っている人しかできない業務という意味です。
具体的には、
参考リンク:index-3.pdf:農林水産省(maff.go.jp) 、shiryo-6.pdf :農林水産省(maff.go.jp)
のように変わります。
「具体的な獣医師の指示の下」で獣医師のサポートがより行えるようになるということです。
今までの動物看護師の業務は、「来院(動物看護師)⇒診察(獣医師)⇒採血(獣医師)⇒投薬(獣医師)」だったのが、愛玩動物看護師になると「来院(愛玩動物看護師)⇒診察(獣医師)⇒採血(愛玩動物看護師)⇒投薬(愛玩動物看護師)」となります。
つまり「診断・処方・処置」以外の全てを愛玩動物看護師が行えるので、今まで以上に獣医師のサポートができます。
また、「具体的な獣医師の指示の下」で行うことで安全性が一定の担保になるので、いずれは侵襲性の高い行為も実施できることが望ましいということです。
ちなみに、愛玩動物看護師ができることは、なにも獣医療だけではありません。
獣医療以外のことや、動物病院全体に関することでも動物看護師は活躍できます。
具体的な内容は下記をご参考にしてください。
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では、愛玩動物看護師の独占業務「診療の補助」以外の業務はどのようになるのでしょうか。
愛玩動物看護師の資格を持っていない人でも、診療の補助以外を行うことができます。
なので、決して資格を持っていないからと言って、動物のサポートができないということではありません。
飼い主さんに「グルーミング(爪切りなど)を教えたり、栄養に関することを教えたり、しつけを教えたり」などが出来るので、あえて愛玩動物看護師の資格を取らないと言う人もいるでしょう。
動物病院に来る前の段階で予防したり、動物が健康でいられるように日常ケアを教えたりと、動物病院スタッフ?(まだ名称不明の為)も大事な役割があります。
最後に獣医師の業務も改めて確認しておきましょう。
参考リンク:獣医師の活動分野 | 日本獣医師会とは | 公益社団法人 日本獣医師会 (lin.gr.jp)
ここまで、それぞれの役割を簡単に言うと、
- 愛玩動物の日常をサポートするのは動物病院スタッフ?
- 獣医師や愛玩動物のサポートは愛玩動物看護師
- 全ての動物の管理・治療は獣医師
になります。
まとめ
令和4年5月1日から変わったのは、
- 国家資格になる
- 名称が愛玩動物看護師になる
- 診療の補助が独占業務になる
- 診療の補助以外の業務は愛玩動物看護師以外も可
私たち動物看護師の働き方が大きく変わる内容なので、今のうちにしっかりと把握しておきましょう。
また、愛玩動物看護師法の受験資格についてはこちらの記事をご参考にしてください!
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