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動物看護師の業務「犬猫の麻酔モニタリング」を必ず出来るようにしよう!

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速ですが、麻酔モニタリングって難しそうだなーと思いませんか?

例えば、

・なんか分からないけど難しそう
・麻酔モニタリングって何をするの?
・それって動物看護師がしていいの?
・麻酔薬??薬剤??麻酔深度??ASA??

などなど。

そもそも何をしたいいか分からないし、出来ればやりたくないとか思ったり。

でも動物看護師の先輩たちは麻酔モニタリングをやっているし、先生にも覚えるようにと言われることも!

そこで、愛玩動物看護師専門の当サイトが「犬猫の麻酔モニタリングを覚えるべき理由」について詳しく丁寧に解説していきます。

初学者の方や勉強中という方はぜひご参考にしてみてくださいね!

目次

麻酔モニタリングを学ぶべき理由

動物看護師って、病気に関わることが多いですよね。

それは当然だろ!っていう声が聞こえそうですが、、

少し皆さんも一緒にイメージして頂きたいのですが、動物看護でいつも皆さんがしていることは何でしょうか。

・食事の世話
・床替え
・投薬
・バイタル測定

などではありませんか?

そのなかでも、バイタル測定をする頻度はかなり高いと思います。

具体的には、

  • 体温
  • 心拍数
  • 呼吸数
  • 血圧
  • 体重

このバイタル測定って、実は麻酔モニタリングとやっていることはほぼ変わらないんです。

しかも、麻酔モニタリングは「心拍、血圧、体温」の測定ができれば技術的には最低限可能。

しかもしかも、動物看護の基本は患者のモニタリングですから、やってることはなんら変わりません。

動物病院によっては、「うちは入院あんまりいないんだよねー」だったとしても、外来でも血圧測定や心拍数を測定するので、手術室か診察室でするかの違いです。

麻酔モニタリングを学ぶと、今までイメージしにくかった、「心拍の上昇で●●」とか「平均血圧が下がったら●●」などなどが、麻酔下だと顕著に反応するので、動物看護しているときよりもっと具体的にイメージが付きます。

その他にも、

  • 麻酔は検査や処置でほぼ必須
  • ICU管理が出来るようになる
  • 解剖や薬の理解が深まる

という、3つの理由もあります。

① 麻酔は検査や処置、手術でほぼ必須

ヒトと違って、犬や猫は「じっとしてて!」と言ってもじっとできません。

ですが、何か処置や検査をしようとしても動いてしまうので、私たち動物看護師が保定しますよね。

ただ、保定も万能ではありませんから、「噛みついてくる犬」や「とてもシャイな猫」は保定の領域を超えます。

まるで「領域展開」されているような感じ。

でも、そんな子たちにも留置をいれて、手術しないと死んでしまう可能性が!という状況であれば麻酔(鎮静)をかけてでも治療するしかありません。

麻酔をかけるとなると、私たち動物看護師の麻酔モニタリングの出番じゃないですか!

ということで、動物を治療するには、麻酔は切っても切り離せないものなんです。

なので、動物看護師の業務を色々覚えるのも大切なんですが、犬や猫にとって麻酔は必要ですから、麻酔モニタリングは絶対に学んだ方が良いという考え方になります。

② ICU管理が出来るようになる

先ほどちらっとお話ししましたが、動物看護の基本はモニタリングで、普段やっている業務でも心拍数測ったり、呼吸数を数えたりしていると思います。

ICU管理(集中治療)では、高度の集中モニタリングが必要ですが本質は変わりません。

例えば、
循環管理は「血圧、心拍」などを観血法のAラインや非観血法のオシロメトリック法やドプラ法でモニタリングし、呼吸管理は「人工呼吸器、酸素飽和度、酸素量」などの換気状態をモニタリングします。

ICUの場合は、当然そのほかに必要な知識は山ほどありますが、モニタリングの観点から言うと、やっていることは一緒ですね。

③解剖や薬のイメージがつかめる

解剖って苦手な人は多いですよね!

でも、命を扱う獣医療者には必要な知識なんです。

「そんなこと知ってるよ!」という声も、ちゃ~んと聞こえてますよ。

「じゃあ、解剖覚えまーす」と言っても、その勉強はいつまで続くでしょうか。

麻酔モニタリングはそんなつらい勉強を少し楽にしてくれるんです。

先ほども少しお話ししましたが、心拍数、血圧など変動した反応が顕著に数字として教えてくれます。

なので、体の全体像などがイメージしやすく、最初に学ぶのに適しているのです。

薬も同様に入れた後の反応は顕著にフィードバックしてきます。

むしろ、薬に反応していないとやばいですよね!もし反応してなかったら効果が無いってことになるので・・

麻酔モニタリングができるとエマージェンシーにも応用できる

ICU管理と少し似ているのですが、急変した患者さんや救急外来にも応用できます。

例えば、

  • 重責発作
  • 胃捻転
  • ショック
  • 心不全
  • 肺水腫

などなど、これらの疾患や状態は救急を要します。

処置や診断を行う前に必要な検査をしますが、その時に麻酔モニタリングの知識が役に立つのです。

今がどのような状態でどれほどの数値なのかをすぐに把握することは麻酔モニタリングでも同様です。

心拍と血圧の関係やECG、SpO2などの各モニターの意味が分かるので、患者の状態把握や先生が次に行うことを先読みすることが出来るようになります。

まとめ

動物看護師が「犬猫の麻酔モニタリング」をマスターすると、

  • ICU管理ができるようになる
  • 急変や救急外来の対応に応用できる
  • 解剖や薬のイメージがつかめる

3つのメリットがあります。

さらに、犬や猫などの動物を扱う獣医療にとって麻酔の知識は必要だし、動物看護のモニタリングとやっていることはほぼ同じなので難しく考えないで始めてみよう!

愛玩動物看護師ポータルでは、初学者からベテランまで楽しく確実に学べるような麻酔モニタリングに関する記事を公開していくので、お時間ございましたら是非ご覧ください!
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コメント

コメント一覧 (2件)

  • はじめまして。
    最近、10年近くのブランクから、動物看護士に転職したものです。
    基礎知識をこちらのサイトで勉強させてもらっています。
    どのテーマもわかりやすく、とても助かっております。
    現在、麻酔管理に付くことも多くなってきたので、麻酔中に起こる低血圧や低酸素などのトラブルの見極め方、対処法などをテーマに取り上げて頂きたいです。
    宜しくお願いいたします。

  • 動物看護師として働いている者です。
    カプノグラムの見方を教えて頂きたいです!
    自発のときやリーク時など。
    よろしくお願いします!

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