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【たった30秒】犬猫の薬剤投与量が計算ツールで簡単に分かる!

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今後、動物看護師が国家資格になり「愛玩動物看護師」という名称に変わります。

愛玩動物看護師では獣医師指示の下で、薬剤の投与が出来るようになるのですが、

・投与量の計算方法は?
・薬剤の用量って?
・含有量とは?

などが分からない動物看護師はたくさんいると思います。

それもそのはず、現在では薬剤の投与が出来るのは獣医師のみです。

そこで、愛玩動物看護師専門の当サイトが「薬剤の計算方法や計算ツールの使い方」を詳しく丁寧に解説していきます。

ぜひ参考にしてみてください!

犬・猫の薬剤投与量計算ツールはこちら

目次

犬・猫の薬剤投与量計算ツールでできること

この薬剤投与量計算ツールでは、

  • 必要な用量
  • 必要な薬液量

の二つを自動で計算してくれるので、注射薬をまとめて用意するときなどにとても便利です。

計算ツールで使われる用語の意味をそれぞれ見ていきましょう。

それぞれの用語の意味は?

この計算ツールで出てくる重要な用語は2つあります。

1つ目は、用量

2つ目は、含有量

それぞれ見ていきましょう。

用量とは?

用量とは、患者に処方・使用する薬の量のことを言います。
用量の増減や減少によって主作用や副作用などの薬の効果が変わります。

例えば、麻酔導入薬で用いられるがある【アルファキサロン】ですが、小動物の治療薬第3版によると、アルファキサロンの用量は犬では「2~3mg/kg」です。

つまり、薬の効果を発揮するために体重1キロあたり2~3mg必要ということです。

また、犬猫や薬によって用量は異なります。

含有量

含有量とは、「ある物質が、ある物の中に成分として含まれている量(weblio辞書より引用)」

簡単に言うと、1バイアルもしくは1アンプル中にどのくらいの成分が含まれているかという意味です。
臨床現場では、含有量を1mL中に何mgの成分が入っているかで投与量の計算をしていきます。

ちなみに、アルファキサンの含有量は「1mL中にアルファキサロンが10mg含有」しています。

参考リンク:アルファキサン|動物用製品|Meiji Seika ファルマ株式会社 (meiji-seika-pharma.co.jp)

また、薬剤にはパッケージやアンプルもしくはバイアル、添付文章等に必ず「何mL中に何mg」というように、含有量が記載されています。

薬剤投与量の計算方法

では、実際に患者へ投与する薬の必要な用量を計算していきましょう。

アルファキサンを例にまずは用量を計算します。

※mg/kgはミリグラムパーキロと言い、1キロ当たり何ミリグラムかということです。

<用量>
アルファキサンの用量は2~3mg/kgです。
麻酔導入で体重5kgの犬で3mg/kgにした場合、用量は体重5kg×3mgで15mgが必要という計算になります。

※患者によって実際の投与量は異なります。

用量が計算できたら次は含有量を計算します。

<含有量>
アルファキサンの含有量は1mL中に10mgです。
先ほどの体重5kgの犬の場合は、アルファキサロンが15mg必要ということなので計算式は、
用量15mg÷含有量10mgで1.5mLのアルファキサンが必要です。
つまり、1.5mLのアルファキサンをシリンジで吸うと、その中には15mgのアルファキサロンが含有していることになります。

※患者によって実際の投与量は異なります。

ちなみに、含有量が2mL中に20mg含有しているという表記の場合は、1mL中に何mg含有しているかに直してから計算するとやり易くなります。

薬剤投与量の計算式はとてもシンプルなのですが、例えば麻酔導入や内科疾患の患者など、

多数の薬剤を使用する場合は毎回計算していると時間が掛かってしまいます。

なので、計算ツール等を用いることで少しでも効率を良くした方が、結果的には患者のためになります。

では薬剤投与量計算ツールの使い方を見てみましょう。

犬・猫の薬剤投与量計算ツールの使い方

使い方はとてもシンプルです。

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※上記画像はスクリーンショットです

手順

  1. 体重を入力する
  2. 用量を入力する
  3. 含有量を入力する

この三つを入れるだけで、

  • 必要な用量
  • 必要な薬液量

を自動で計算してくれます。

必要な用量は先ほどのアルファキサンの例では、体重5kgならアルファキサロンが15mg必要でしたね。

必要な薬液量とは、アルファキサロンが15mgになるためには何mLアルファキサンを吸えばいいのかという意味になります。

自分で計算ができるようにしよう!

この薬剤投与量計算ツールは、瞬時に必要な量を計算してくれるので便利ですが、

あくまでも補助的に使用するようにしましょう。

というのも、ツールに頼りきってしまうと、いざ投与量を計算しようと思っても出来なくなってしまいます。

また、処方は獣医師しかできませんが、今後国家資格化になるにつれて必要になるので、

動物看護師も計算は出来るようにしておくと良いでしょう。

まとめ

犬・猫の薬剤投与量計算ツールは、注射薬をまとめて用意するときなどにオススメです。

3つの入力で簡単に自動で計算してくれるので、ぜひ活用してみてください。

犬・猫の薬剤投与量計算ツール

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