「笑声」という言葉を、あまり聞いたことがないって人は結構いると思いますが、
それもそのはず、この「笑声」(えごえ)は主にコールセンターで使われている用語になります。
「笑声」の意味は、笑顔が想像できる声です。
もう少し詳しく言うと、電話で話しているときに相手の顔は見えないけれど、笑顔で話しているんだろうな~と想像できてしまうような声のことです。
「笑声」が第一印象を決める
電話応対において第一印象を決める時間は、最初の10秒間と言われています。
このときに、「テンションの低い声」か「笑声」なのかによって、その人の印象が決まってしまいます。
コールセンターでは特にこの「笑声」を意識した、オープニングを心掛けています。
「笑声」の出し方は?
「笑声」は、「声の高さ、抑揚、テンポ、声量」を意識して話ます。
具体的には、
- 広角を上げる
- いつもより少し高い声で話す
- 抑揚をつける
- 語尾は伸ばさない
- はっきりと話す
それぞれ解説していきます。
広角をあげる
文字のごとく、広角をあげて話すようにしてみましょう。
例えば、「ありがとうございます」を広角をあげているときと、普通のときで声に出すとより違いが分かると思います。
いつもより少し高い声で話す
普段友達と話すような声の高さではなく、少し高めに話すようにします。
もう少し言うと、カラオケで歌う時のイメージに近いです。
地声では歌わず、少しキーを上げて歌いますよね。
電話の時も意識してみましょう。
語尾は伸ばさない
「失礼致しますぅ~」や「ありがとうございましたぁ~」などの語尾を伸ばしてしまうことを言います。
語尾を伸ばすことで、「だらだらしている」とか「稚拙」な印象を与えてしまい、せっかく広角をあげて、少し高い声で話しても最後の語尾で効果がなくなってしまいます。
ちなみに、無意識でやりがちな「語尾伸ばし」を改善するにはこちらの記事をご参考にしてください。
抑揚をつける
「お電話ありがとうございます」を言うときに、一定の調子だとまるでロボットのように聞こえます。
そこで、「お電話、あり(↑)がとうございます」のように、「ぁり」の部分で抑揚をつけて、「がとうございます」を下げながら言うと、柔らかい印象を与えることができます。
はっきりと話す
今までの「広角をあげる、少し高い声で話す、語尾を伸ばさない、抑揚をつける」に集中していると、ついトークがおろそかになって、台本を読んでいる感が出てしまうかもしれません。
次に話すことはあらかじめ決めておきましょう。
まとめ
「笑声」は相手が笑顔で話していると想像できるような話し方です。
「笑声」の出し方は、
・広角を上げる
・いつもより少し高い声で話す
・抑揚をつける
・語尾は伸ばさない
・はっきりと話す
になります。
「笑声」は第一印象を決めてしまうほど強力です。
繰り返し練習して、必ずマスターするようにしましょう!
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