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動物看護師は「診断・処方・処置」以外は何でもしよう!

動物病院によっては動物動物看護師(VT,VN,AHT)は受付や保定、掃除しかしないところもあるかと思います。

でも動物看護師にできることは「診断・処方・処置」以外の全部です。

全部というのは全部です。

では、具体的にどのようなことが出来るのかを詳しく解説します。

目次

「診断・処方・処置」は獣医師の独占業務

そもそも「診断・処方・処置」というのは、獣医師資格を持っている者だけが行える独占業務です。

具体的にどのようなことかというと、

  • 診察を行って症状を判断する
  • 患者の症状に応じた調剤や服用法を指示する
  • 傷や病気の処置をする

診察は「触診、聴診、打診、問診、望診」をして健康状態を判断します。

それに対して、薬を処方したり手術等を行います。

仮に、お腹をくだしていてそれ以外の症状はなく、
明らかに胃腸薬の処方ということが分かっていても、獣医師の指示なく勝手に出すことはできません。

これらは法律できめられたことなので、動物看護師は一切することができないということを改めて覚えておきましょう。

「診断・処方・処置」以外は全てできる

具体的にどのようなことが出来るのかを、【看護師業務】と【院内業務】に分けたいと思います。

【看護師業務】
  • 日常ケア(グルーミング、爪切り)のアドバイス
  • 犬のしつけ
  • 栄養管理に関するアドバイス
  • 保定、診断を伴わない検査
  • 入院動物のケア
  • 手術、検査の補助
  • 麻酔モニタリング
  • 動物介在教育(AAE) ※小学校等を訪問して学習をサポートする
  • 動物介在活動(AAA) ※高齢者施設等でのセラピー活動
  • 動物飼育困難者へのアドバイス 

などなどです。

看護師業務だけでも書ききれないほど多いですね。

愛玩動物の日常に関することは院内外でサポートできます。

ご飯やしつけで悩んでいる飼い主さんはとっても多いので、動物看護師が介入することで、QOLを上げることができます。

さらに、令和4年5月1日から施行される「愛玩動物看護師法」では、
愛玩動物看護師の業務で「獣医師の指示の下に行う採血、投薬(経口など)、マイクロチップ挿入、
カテーテルによる採尿など」ができるようになります。

※参考資料:愛玩動物看護師の業務範囲の考え方(イメージ)

詳しくはこちらもご参考にしてください。

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今よりもできる業務範囲が増えるので、しっかりと勉強しておきましょう。

【院内業務】
  • 受付や会計、電話対応
  • 院内の衛生管理
  • 備品の在庫管理
  • 院内機器の管理
  • 滅菌作業
  • 外科の準備(器具など)
  • 院内設備の管理
  • スタッフ教育
  • 人事業務
  • 経営業務

などなどです。

看護師業務と同様に院内業務も書ききれないほど多岐にわたります。

人によっては院外活動(保護活動や講演)などをしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

院内業務では、スタッフの教育や面接等の人事業務をすることができます。

これらには、獣医師資格は必要ないですからね。

あなた次第で出来る業務は増えていきます。もちろんそれに対して給料も上がっていくでしょう。

院内の設備管理や人事業務ができる動物看護師は「部長レベル」です

動物病院に勤めていると「部長」と言う言葉は聞きなじみがないと思いますが、一般の会社では上位の役職を指します。

ちなみに、海外だとGM(General Manager 事業所長など)と呼ばれます。
部長の業務は、各施設の責任者として経営戦略や病院全体のことを考え、
部下へ仕事の割り振りをするなどの指示や命令をします。

院内の設備管理というのは、院内にある機器すべてを管理できる人を指します。

例えば、「電子カルテで必要なパソコンや院内ネットワーク、検査機器のメンテナンス、手術器具等のメンテナンス、新設備の導入や運営、病院ホームページの運用」などです。

人事業務は採用・面接や人材育成・研修、人事制度、労務管理などになります。

実は、この2つの業務ができることで、経営に加わることができるのです。

というのも、院内設備の管理はお金を使いますし、求人広告や労務でもお金を使います。

会社のお金を使うということは、経営にも影響するので立場は上になります。

業務範囲を自分で制限しないようにしよう

勤務先の風通しや上長、院長によって、「できること・できないこと」はありますが、動物看護師が行える業務は無限にあります。

もしも、あなたがWEB系やパソコンが得意なら「病院のホームページを管理したり、ブログに記事を書いたり、パソコン設定やメール設定をしたり、インスタを開設したり、公式Lineを作ったり」しましょう。

あなたが持っている看護以外のスキルも動物病院を運営するには必要なスキルです。

ちょっとした特技でもOK

学生のころに塾講師の経験があるひとや人に教えることが好きなら、「教育係になったり、院内のマニュアルを作成したり、飼い主さんに勉強会を開いたり」することができます。

絵が上手な人は、「物販用のPOPを作ったり、オリジナル商品のデザインを担当したり、紹介パンフレットを作ったり、他の人より少しでも得意なことがあれば、上司や院長に自信をもって伝えてみましょう。

少し話はそれますが、給料は自分であげていくことも可能なのです。

まとめ

長くなりましたが、まとめてみると動物看護師は「診断・処方・処置」以外なら

どんなことでもできるとお伝えしてきました。

看護業務では「保定や検査、日常ケア以外にも外科、麻酔関係」などがありますし、院内業務では「スタッフの教育、院内設備の管理、人事、あなたの得意なことで病院に貢献」することも可能です。

ただし、看護や獣医療が片手間にならないよう注意しましょうね。

あくまでも、動物看護師は「獣医師の診療補助、患者のお世話、患者の生命と生活をサポート」することが使命です。

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