動物病院が忙しくなる時期はある程度決まっています。
予防シーズンや年末は目まぐるしい日々が続きます。
では早速1年のスケジュールを見ていきましょう。
まずは繁忙期から。
忙しい時期は「4月~6月」と「12月~1月」
予防・健康診断シーズン
「4月~6月」は、ワクチンや狂犬病、健康診断といった予防シーズンです。
皆さんもご存じの通り、狂犬病予防注射は狂犬病予防法によって義務付けられていて、その接種時期は4月~6月です。
健康診断では血液検査をしたり、同時にレントゲンや超音波をすることもあるので、通常よりも慌ただしくなります。
さらに、新入社員の入社時期もちょうど重なるので、病院全体がてんやわんやすることもあるでしょう。
駆け込みが多くなるシーズン
「12月~1月」は、年末や新年を迎える前の駆け込み来院が増えます。
例えば、
このごろ、何回か食後に吐いているな~
数日様子を見ていたけど、
年末年始は動物病院が閉まってるから、
今のうちに行っとこ~!
ピピピ….(電話)
はい。00動物病院です。
年末年始は救急病院以外はほとんど閉まっていることが多いです。
少し気になることでも、閉まる前に見てもらおうと考える飼い主さんが来院されます。
さらに、年末年始は人が家にいる時間が長くなるので、犬猫の誤食や誤飲が増えるのも特徴です。
また、トリミングは人間と同様に新年を迎える前にきれいにしたい!ということで、駆け込みの予約が入ってきます。
忙しくない時期は「1月~3月」と「9月~11月」
この時期は閑散期に入ります。
なぜ1月~3月は忙しくないのかというと、実はこれといった理由はありません。
もちろん動物病院によっても異なりますが、通常よりも来院数は減ります。
しいて言うと、「ちょっとしたことなら、4月~6月の予防シーズンに見てもらえればいいや」、という考えの飼い主さんが多いのかもしれません。
柿が赤くなると医者が青くなる
これは有名なことわざなのですが、どういう意味かというと。
「秋ごろは柿が赤くなるように実に色がついて、食べ物も豊富で過ごしやすい季節。そうなると体調を崩す人が減って、医者は儲からないので青ざめる」。という意味です。
あくまでもヒト医療での話だと思われますが、獣医療でも当てはまります。
なので、検査会社や動物病院独自で「秋の健康診断キャンペーン」というので、集客をしているところも少なくはありません。
比較的落ち着いている時期ですが、動物病院によっては健康診断等で忙しくなるところもあります。
それ以外の時期は?
7月~9月は動物病院によって忙しさが異なります。
もし救急病院なら、熱中症患者の対応で忙しなることがありますし、トリミング併設なら、ワンちゃんのシャンプーやサマーカットで大忙しです。
7月~9月は夏休みシーズンなので、ホテル併設の動物病院では、予約件数は増えてホテル日数が長くなることもあります。
人の休みが重なる時期は、動物病院も忙しくなりますね。
まとめ
動物病院の繁忙期は「4月~6月」と「12月~1月」。
閑散期は「1月~3月」と「9月~11月」です。
基本的に人の休みが重なるときや、新年や新生活を迎える時期は忙しくなる傾向にあります。
閑散期は動物病院によって異なり、救急病院や2次診療病院などは忙しい日々が続くかもしれません。
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