動物看護師のゴールは看護師長になること!と思っている方は結構いますよね。
それもそのはず、
- 動物看護師なんだから看護師長はあたりまえでしょ
- 獣医ではないから院長にはなれないし
- 看護師長しか見たことないし
などなどの理由があると思います。
ですが、動物看護師のキャリアプランは看護師長だけではないということを、
愛玩動物看護師専門の当サイトが詳しく丁寧に解説していきます。
この記事を見るだけで、明日からのモチベーションが上がるようにしていきたいと思います。
動物看護師のキャリアプランのお話の前に、まずは皆さんが普段何気なくやっている業務を理解しましょう。
そもそも動物看護師の業務は幅広い
動物看護師の業務は本当にたくさんありますよね。
例えば、
- 院内清掃
- 受付や会計
- 問診や電話対応
- 血液検査等
- 診察の補助
- 保定
- 入院動物のお世話
- 生理検査の補助
など書ききれないほどですが、
すごく簡単に言うと「診断・処方・処置」以外の全てが業務範囲です。
動物看護師業務について詳しく書いた記事があるので、下記をご参考にしてください。
つまり何が言いたいかというと、実は皆さんがやっている業務というのは、
動物看護師しかできない業務ということです。
動物看護師は他の医療とちょっと違う
少しイメージしてもらいたいのですが、
トイプードル6歳の女の子が、「お腹を痛そうにしていて元気が無い」ということで来院されました。
最初に対応するのは受付(動物看護師)です。その次は、問診をとって先生に伝えますよね。
先生の診察後は、「お腹が痛い、元気が無い」という原因を探るために、血液検査や生理検査などを行います。
そして原因が分かったら、薬を出してお会計します。
これって、私たちからしたら当たり前のことですよね。
でもこれ、結構凄いことしてるって気づいてます?
患者の最初から最後までを動物看護師が関わっているということに!
ここまでできる仕事はそう多くありません。
例えば、ヒト医療であれば血液検査は外部に出すか、臨床検査技師さんが行いますし、大型施設などなら薬剤関連は常駐している薬剤師さんが行います。
会計や受付はクラークさんという方が行うので、看護師が関わることはありません。
ですが、動物看護師の場合は深くやらないにしても、「問診から検査、補助、会計」まで幅広い業務をこなしています。
では、このことから動物看護師にはどのようなキャリアプランがあるのかを見ていきましょう。
動物看護師のキャリアプラン
動物看護師のキャリアプランの一例をSTEP1~STEP5で解説します。
- 動物看護の基本知識、技術を身に付ける。
- 新人動物看護師の指導準備をする
- リーダー業務の準備をする
- 動物看護の応用知識、技術を身に付ける
- 新人動物看護師の教育・育成を行う
- 看護の専門性や方向性を考える
- リーダーとしてチームをまとめる
- 専門性分野の知識、技術を身に付ける
- リーダーの教育・育成を行う
- 自ら提案し問題解決に取り組む
- 看護師長の準備をする
- 病院内の責任者もしくは高度専門職として業務を遂行する
- 主任の教育・育成を行う
- 経営方針に沿って管理や運営を行う
- マネージャーの準備をする
- 動物看護師のプロフェッショナル
- 病院経営も担う役職
- 病院全体を常に把握し総合的な判断をする
- 企業利益を先導・創造する
これは一例ですが、このように病院の経営に携わるようなジェネラリストを目指してもいいですし、
専門性を高めるために、海外・他病院・企業・看護学校を経験するのも良いでしょう。
決して、看護師長を目指すだけではないというのがお分かりいただけたと思います。
ちなみに、先ほどお伝えした通り、皆さんはすでに幅広い業務をこなしているので、
経営に携わるのはそう難しくないのです。
なぜかと言うと、患者が来院して、「問診⇒検査⇒お薬⇒お会計」まで、動物看護師が最初から最後まで関わりますよね。でもこれって、経営そのものなんです。
ざっくりいうと、「患者が来て、お金を頂いて、私たちの給料になる」。これの繰り返しを皆さんは最初から経験しています。
もしも、あなたが新しい動物病院を作ったとして、普段やっていることを同じようにやれば、売り上げがでますよね。
なぜなら、「患者がきて、お金を頂いて、私たちの給料になる」からです。
マネージャークラスで経営に携わりますが、実際は「経営学、マーケティング、法律」などを学ぶ必要があります。
ただ、患者の最初から最後までを関わることができる動物看護師だからこそ、病院の経営に携わることも可能なんです。
まとめ
動物看護師のキャリアプランは、「動物看護師⇒リーダー⇒主任⇒看護師長⇒マネージャー」が一般的です。
あくまでも一例ですが、ジェネラリストを目指してもいいですし、専門性を高めることも可能です。
もちろん、施設によってはそんなことまでやらせてくれない!というところもあるでしょう。
掃除や補助だけしかさせない動物病院もあると思いますが、動物看護師の業務は「診断・処方・処置」以外の全て
ということを覚えておきましょう。
あなた次第でどのような動物看護師にもなることができます。
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