動物看護師という仕事は離職率が高く、5年以内に辞めてしまう方はとても多いです。
ずっと辞めたいと思ってても、なかなか転職に踏み切れずだらだら残ってしまうことも。
さらに、転職をするにあたって、
・エージェントに登録してもいいの?
・そもそも探し方があまり分からない
・転職活動の期間はどのくらいが良いの?
・1年で辞めちゃった私でも転職できるかな
などで悩むこともありますよね。
そこで、愛玩動物看護師専門の当サイトが「動物看護師の転職方法」について詳しく丁寧に解説していきます。
1年以内に転職を考えている方や、今転職活動をしている方はぜひ最後までご覧ください!
また、転職先には「他業種(営業や販売など)もしくは動物病院」に分かれますが、この記事では動物病院に転職する流れとやり方についてお伝えしていきます。
動物病院への転職の流れ
他の動物病院へ転職する流れとやり方は、以下のようになります。
- 転職先の動物病院を見つける
- 転職先の動物病院で実習と面接をする
- 自院の院長に退職の旨を伝える
- 引継ぎ等をする
- 転職完了
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①転職先の動物病院を見つける
ここが一番重要なところです。
転職先の動物病院を見つけるには、二つの方法があります。
- 自分で探す
- エージェントに登録して探してもらう
どちらを選んでも大きな違いはありませんが、自分の理想に近くなるのは①で、給料が上がるのは②と考えると分かりやすいです。
①自分で探す
あなたの住んでいるエリアで動物病院をググります。
検索の仕方は、(例)「新宿区 動物病院 求人」で探します。
通勤時間を1時間程度まで許容できるという方は、例「東京都 動物病院 求人」で探してみると、思わぬ優良動物病院が見つかるかもしれません。
いざ検索してみると、
- 求人ボックス
- Indeed(インディード)
- スタンバイ
- アニコムジョブズ(アニジョブ)
- アニマルジョブ
- ペットリクルート
などの求人情報サイトが表示されますが、ここでのおすすめは「動物病院ホームページの求人を見ること」です。
例えば、(例)日本動物病院というのがあった場合、その動物病院の公式HPにある求人欄を指します。
このようにすると、「自分の住んでいるエリアの求人情報が出る、求人情報に載ってない動物病院が表示される、公式HPが見ることで条件等の詳細が分かる」、などのメリットがあります。
動物看護師を採用するために必要な費用が2種類あります。
1つ目は、求人情報を掲載するための費用
2つ目は、就職が決まった時に動物看護師の年収の数十%を成功報酬として支払う費用
どちらも求人サイトによって異なるのですが、いずれもかなりのお金をかけて採用しているので、全ての動物病院が求人情報サイトに掲載されているわけではありません。
なので、求人情報サイトに掲載されていない、動物病院公式の求人情報を見るためにも、「住んでいるエリア+求人」で検索することが大切なのです。
②エージェントに登録して探してもらう
先ほどの自分で探すのと異なり、求人情報サイトを運営している会社の人(エージェント)に、良い動物病院を探してもらうやり方です。
求人情報サイトに掲載されている動物病院限定になってしまいますが、「自分で探す手間を省けるのと、こういう人がいますよ!と動物病院側に交渉してくれる」メリットがあります。
さらに、自分では交渉しづらい給料や働き方についても、可能な限りエージェントがやってくれるので、給料アップはほぼ間違いありません。
ただし、エージェントの場合、転職先の動物病院はお金を求人情報サイトに払うため、それを嫌い掲載されていないこともあるので、一部の動物病院しか見つけられない場合もあります。
動物病院の多くは個人で経営しているところが多く、お金がたっぷりかかります。
動物病院を運営するには、「給料、保険、設備、薬、消耗品、器具、家賃、雑費」など支払うものがたくさんあり、社員の福利厚生や給料を上げて、働きやすくするようにお金を回していることがあります。
そうなると、求人費は削減しているのでエージェントに引っかからない可能性があるのです。
②転職先の動物病院で実習と面接をする
自分が良いと思った動物病院を見つけたら、必ず実習に行きます。
実習は最低2日以上行きましょう。
職場の雰囲気はもちろん、働いている動物看護師のお話を聞くことができます。
もしブラックな職場だったら場合は、
- 嫌な雰囲気を感じ取ったり
- 誰かの悪口を言っていたり
- 院長への不満が聞こえたり
というのが顕著に表れるかもしれません。
どこの職場でも、「不安や不満、問題点」は必ずあるのですが、実習生がいる中でもあちこちで言っているのなら、よっぽどのものでしょう。
二日以上の実習が終わって、あなたが働きたい!と思ったら面接をしてもらいます。
面接は、「院長もしくは動物看護師長」が行うことが多く、大手の場合は人事部の人間が担当します。
面接で聞く内容や気を付けることについては、別記事にしたいと思いますが、面接の場においてあなたが控えめになることは一切ありません。
給料についてやキャリアアップなど聞きたいことは、堂々と聞くようにしましょうね!
上司に相談しているようなイメージを持つと良いですよ!
③自院の院長に退職の旨を伝える
動物病院を探す次に大事なのはここです。
というのも、ブラックな動物病院ではすんなりと辞められないことが多いからです。
詳しくはこちらの記事もご参考にしてみてください。
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退職の旨を伝えるときは、強い意志を持ってしっかりと伝えましょう。
もし、「人がいないから、辞められると困る、給料を上げるから、獣医療業界は狭いから・・」など、あなたが辞めたいにも関わらず、引き留めに合ったのなら退職代行を使うのも最後の手です。
④引継ぎ等をする
あなたが今担当している患者さんや業務などを次の人に引継ぎをします。
引継ぎもせずに辞めてしまうと、多くの人が困ります。
もちろん、
- あなたしか出来ない技術がある
- 他の人では荷が重い
- 適材な人がいない
- 引継ぎが出来ないほどの劣悪な環境
などの場合では、可能な限りマニュアル化するなり、出来る範囲のことで引継ぎをしましょう。
ただし、どうしても絶対に無理!と思ったら引継ぎは一切しなくても問題ありませんのでご安心を。
転職完了
いよいよ転職が決まり、心も穏やかになることでしょう。
荷物等を全て片付けて、お世話になった人へご挨拶をします。
また、菓子折りなどを職場の人に渡すようにしましょう。
渡すもので喜ばれるのは、
- クッキー
- お煎餅
- コーヒー
- ジュース
- スープ類
- カップ麺
このようなものが好まれます。
転職は円満に行くパターンもあれば、喧嘩別れのようになることもあります。
極力は円満に行くように努力することは大切ですが、どうしても避けられない場合もあります。
そういう時は気を楽に新しい職場で羽根を広げましょう!
転職活動を成功させるコツ!
転職がスムーズにうまくいくには、
- 余裕を持った転職活動期間
- プライベートの問題と重ならない
この二つが成功させるためのコツです。
転職活動は最長で1年、短くても半年程度で行うのが理想的です。
というのも、退職を伝えてから辞めるまでは、多くのところで2か月~3ヶ月を必要とします。
法律的には2週間で退職代行を使うとその日からですが、円満に転職するには3ヶ月程度あると安心です。
転職先を探したり、実習や面接を行うには、2~3ヶ月あると余裕をもって行動できますね。
ですから、転職活動は半年以上で見積もると良いでしょう。
プライベートの問題と重ならないのは精神的にとても大事なポイントになります。
- 結婚
- 出産
- 引っ越し
- 試験
- 資格の勉強
など、私生活で重要なイベントが発生するときに転職活動をするのは、おすすめしません。
メンタルがタフな人は構いませんが、多くの人は同時並行で進むと精神的にかなり疲れます。
少ない休みの日は、実習に行ったり、面接内容を考えたり、履歴書を作ったりやることはとても多いです。
出来ることなら、それぞれの期間をしっかり確保したほうが良いでしょう。
1年以内に辞めても転職できる?
この悩みは転職につきものなのですが、答えは「できる」です。
1年以内に辞めたとしても、動物看護師の転職は問題なくできます。
ただし、
- 遅刻や欠勤が多い
- 明らかに努力不足
- 院長と喧嘩した
- 院内設備を破壊した
- 院内備品やお金を盗んだ
などの理由で退職した場合は、次を探すのに苦労するかもしれません。
これらの時はエージェントに登録して探してもらう方法にしましょう。
人間関係や給料、仕事内容で転職する場合には、たとえ半年や1年以内であっても、動物病院への転職は可能です。
現在、どこの動物病院でも人材不足に悩んでいることが多いです。
国家資格の兼ね合いで採用を一時的にストップしているところもあると思いますが、基本的には動物看護師が欲しい状況です。
よっぽどの退職理由でない限り、「働く意思とやる気」があれば採用してくれる可能性は高いでしょう。
まとめ
動物看護師の転職の流れとやり方は、
- 転職先の動物病院を見つける
- 転職先の動物病院で実習と面接をする
- 自院の院長に退職の旨を伝える
- 引継ぎ等をする
- 転職完了
になります。
見つけるやり方は、自分で探す方法とエージェントに登録して探してもらう方法がありますが、どちらを選んでも問題ありません。
2,3回目の転職より、1回目の転職がとても重要です。
期間をたっぷり設けて慎重に選びましょう!