動物病院に勤務していると、ついつい他の動物病院の職場事情が気になりますよね。
例えば、
- 勤務時間はどのくらい?
- 残業はあるの?
- 休みは平日?
- 福利厚生は?
友達のところは、残業は少ないって言ってたけど・・
わたしの動物病院だけこんなに多いのかな・・
このような疑問に愛玩動物看護師専門の当サイトが解決しちゃいます!
ちなみに、職場事情は「動物病院の種類」によって大きく異なるので、
そのあたりも詳しく丁寧に解説していきます。
動物病院の種類
動物病院は大きく分けて2つに分類されます。
- 一次診療動物病院
- 二次診療動物病院
どれもあまり聞きなじみにのない言葉ですよね。
というのも、ヒトの病院では「一次、二次」とは言わずに、「クリニック、一般病院、大学病院」のように呼ばれています。
なので、上記は動物病院特有の言い回しとなります。
ではそれぞれの特徴を簡単に見ていきましょう。
一次診療動物病院
一次診療動物病院は、かかりつけ医やホームドクターなどと呼ばれ、「気軽に何でも相談できる医療(プライマリ・ケア)」を目的とした動物病院です。
「予防接種、健康診断、トリミング」など、動物が健康な生活を送るために必要な場所となります。
愛犬愛猫に何かあった場合、まず初めに行くところがかかりつけの動物病院です。
また、診察後は必要に応じて「高度医療の大学動物病院や二次診療動物病院」に紹介することがあります。
二次診療動物病院
二次診療動物病院は、一次診療動物病院(ホームドクター)からの紹介やセカンドオピニオン、精密検査、手術など専門的な医療(セカンダリ・ケア)を行う動物病院です。
ホームドクターの判断で、より専門性の高い診療が必要と判断された場合に、紹介を受けて精密検査や手術などを行います。
二次診療動物病院は様々な専門分野に分かれていて、例えば「画像診断・呼吸器・循環器・整形外科・腫瘍科・眼科・皮膚科・歯科」などのように、ヒトで言うところの大学病院に近い存在です。
また、二次診療動物病院は救急外来を行っているところも多く、より専門的な知識・技術を要します。
では、それぞれの動物看護師の働き方を病院別で見ていきましょう。
動物看護師の働き方「病院別」
一次診療動物病院と二次診療動物病院の動物看護師は具体的にどのような働き方なのでしょうか。
項目は以下の通りです。
- 動物看護師の業務
- 動物看護師の勤務時間
- 動物看護師の残業時間
- 動物看護師の休日・有給
- 動物看護師の福利厚生
動物看護師の業務
【一次診療動物病院の場合】
主な業務は「受付、電話対応、診察の補助、検査の補助、調剤の補助、入院患者の看護、トリミング、雑務」です。
また、動物病院によっては「院内動物のお世話、しつけ教室、ペットホテル」なども担当します。
一次診療の動物看護師は、多岐に渡る業務をこなす必要があるので幅広い知識を要します。
【二次診療動物病院の場合】
主な業務は一次診療とほぼ同じですが、それに加えてCTやMRIなどの精密検査の補助や手術の補助もあります。
また、専門分野に分かれているので動物看護師もそれぞれ専門知識・技術が必要です。
二次診療は救急対応や重症患者も多いので、責任感やプレッシャーはかかります。
動物看護師の勤務・残業時間
【一次診療動物病院の場合】
動物病院によっても異なりますが、一般的には「9時~19時」の診察時間にしているところが多くあります。
実働は7時間半もしくは8時間ですが、拘束時間はやや長めです。
残業時間は救急対応や手術等が無ければ、基本的には定時で上がれます。
【二次診療動物病院の場合】
二次診療の場合は、診察時間が9時~19時でも24時間体制で入院管理をしていることもあるので、夜勤をする可能性があります。
残業は、一次診療よりも救急対応や手術等が多いので残業時間は多い印象です。
ちなみに、残業は時期によっても大きく違います。
例えば、4月~6月は繁忙期ですし、9月~11月は閑散期になります。
詳しくはこちらの記事をご参考にしてください。
動物看護師の休日・有給
【一次診療動物病院の場合】
一次診療の動物病院は、休診日を設けているので、その曜日に合わせた休みになる可能性があります。
また、動物病院は基本的に土日の診察を行うので、休みは平日になることが多いです。
日曜日の午後を休診にしている動物病院もあります。
有給は、休診日もあるので比較的取りやすいでしょう。
【二次診療動物病院の場合】
二次診療は、24時間の入院管理や救急対応を行っていることもあるので、平日や土日に関係なく休めることが多いです。
ただ、夜勤勤務があると休みの日を調整しづらいという可能性もあります。
二次診療は人が多くいることもあり、基本的に有給は取得できます。
動物看護師の給料・福利厚生
【一次診療動物病院の場合】
動物看護師の給料は、一般企業と比べても決して良い給料ではないので、一人暮らしがやっとの思いでしょう。
二次診療と比べると、一次診療の方が給料は安い傾向です。
その代わり、福利厚生は充実しているところが多いです。
【二次診療動物病院の場合】
給料は一次診療よりも高く、場合によっては一般企業と同等もしくはそれ以上の場合があります。
専門知識や技術を必要とする分、評価されて給料に反映します。
福利厚生は、一般的な「セミナー代支給、飼い犬猫の治療費を一部負担」などが多いでしょう。
まとめ
動物看護師の働き方は、一次診療動物病院か二次診療動物病院かで異なります。
例えば、一次診療なら幅広い業務をこなす必要があり、二次診療ならより専門性の高い知識や技術が必要です。
「隣の芝は青く見える」というように、それぞれ良いところだけ見えてしまいがちですが、
あなたの働く目的を優先して選ぶようにしましょう。
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