今すぐにブラック動物病院を辞めたい!と思っても、なかなかやめられないのが現実ですよね。
例えば、
- 院長に伝えるのが怖い
- 周りに知られるのがイヤだ
- 人がいない
- 入社してすぐだし
- 転職するのが不安
でも、このように悩んでいるのはあなただけではありません。
全国で同じ悩みを抱えている人は多くいます。
さらにブラックな動物病院であれば、より辞めづらいことでしょう。
愛玩動物看護師専門の当サイトが【ブラック動物病院】をストレスなく辞める方法について、丁寧に詳しく解説していきます。
※ここでの「ブラック動物病院(企業)」とは、厚生労働省が表す表現として、
「若者の「使い捨て」が疑われる企業等」の特徴のことを指します。
(参考サイト:厚生労働省,労働条件)
ブラック動物病院を辞めるための具体的な6つの手順
動物病院は個人や企業、大学までと幅広くありますが、退職の手順は全て同じです。
また、人によっては退職の旨を「直接院長に伝えることが出来る人」や「直接は怖くて言えない」という人もいるので、それぞれの辞める方法も詳しく解説しています。
では早速見ていきましょう。
①ブラック動物病院チェックリストで確認しよう
まずは、あなたが勤務している動物病院が本当にブラック動物病院なのかを、チェックリストを使って確認してみましょう。
※ちなみに、辞めたい理由は人によって違うので、不要でしたら次の②へ進んでください。
【チェックリスト】
月45時間以上の残業が1年に2か月以上ある ⇒労働基準法
月給が各都道府県の最低賃金を下回っている ⇒最低賃金法
正社員で1回も健康診断に行ったことが無い ⇒労働安全衛生法
犬に噛まれる等でケガをした際に労災保険を使わしてくれない ⇒労働災害補償保険法
労働契約書に自分の名前を書いた覚えがない ⇒労働契約法
年5日の有給を使わせてくれない ⇒労働基準法第39条
(参考サイト:厚生労働省,法令・制度のご紹介)
いくつ当てはまりましたか?
1つのところや、複数当てはまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ちなみに、チェックリストの項目は全て「労働基準に関する法律に違反」している内容です。
獣医療とはいえ、劣悪な労働環境であれば、あなたの辞めるという判断は間違ってないのかもしれません。
②ホントに辞めるかを再度決意する
これはとても大切なことで、辞めたいという決意が固くないと、下記でお話しする「引き留め」にあって、なかなか辞めることができません。
そうなると自分にストレスが掛かって、余計に辞めづらくなってしまいます。
絶対に辞めるという気持ちは固めておきましょう。
③退職日を決める
退職日はおおよそでも構いません。
退職日を決めることで、気持ちが揺らがないのと転職活動がしやすくなります。
一般的に退職日は、退職の旨を伝えてから1か月後に設定することが多いです。
医療業界では、2~3か月で設定しているところも!
民法では、期間の定めのない雇用契約は、2週間前に退職の旨を伝えればいいとなっていますが、
就業規則に規定されている期間に従ったほうが、揉めずに済むかもしれません。
(参考サイト:厚生労働省,大阪労働局,退職・解雇・雇止め(Q&A)
④仕事を引き継げる人がいるか確認する
一般マナーとして、今の仕事を他の人に引き継いでから辞めるようにします。
しかし、二つの理由から引き継ぎができないことも当然あります。
1つ目は、他の人では技術や知識が足りず引き継ぐことができない
2つ目は、労働環境が悪く誰にも引き継ぐことができない
このような場合では、出来る限り引継ぎを行うようにしてください。
もしも不可能な場合は、無理せずにあきらめましょう。引継ぎをしようとする意思があれば十分です。
この引継ぎについても下記でお話しする、「引き留め」の材料にされることはよくあります。
動物病院のためを思って、「完全に引継ぎしてから、、」と考える方もいます。
しかし、人によってはうまく使われてしまい、辞めづらくなる状況にもっていく可能性もあるので注意が必要です。
⑤退職を伝える(口頭)
退職を伝える場面は一番重要です。
なぜかと言うと、退職を伝えてもすぐに承諾してくれることは少ないからです。
例えば、
「退職の理由を聞かれたり、次の転職先を聞いたり、人がいないなどの理由で断られたり」、様々な理由でスムーズにいかないことは珍しくありません。
その他には、「あなたにしか出来ない業務なのでいないと困る」と言われ、「変わりが見つかるまで残って」と、引き留めに合うことも。
また、人によっては退職を伝えたとたんに、「給料を上げるから」と交渉してくる人もいます。
これらに、心を揺さぶられて退職を断念する方がいるのも事実です。
心を鬼にして①~④を思い出して、退職をしっかりと伝えましょう。
伝えてから帰るまでの時間が気まずいときは、帰り際にサクッと伝えて、サッと帰りましょう。
もしあなたが対面で直接院長に伝えることが出来ないという場合には、「退職代行」を使うという手もあります。
⑥退職を伝える(退職代行)
退職を伝える方法は二つあります。
- 口頭で退職を伝える方法
- 退職代行で退職を伝える方法
一番おすすめの退職方法は、やはり口頭で直接伝えることが良いのですが、
ホントに辞めたいと思っているときは、「動物病院のことを考えるだけで気持ち悪くなったり、相手を見ると震えてしまったり」と、かなりのストレス状態なので、そういう時は無理せずに退職代行を使うことも必要です。
では、退職代行はそもそもどういうサービスなのかを詳しく解説していきます。
退職代行とは?
退職代行とは、あなたに代わって動物病院へ退職の旨を伝えて、確実に退職をしてくれるサービスです。
近年話題の退職代行ですが、相談したその日から出勤する必要がないので、ストレスなく安心して確実に辞めることができます。
実際、院長に退職を伝えることを考えるだけでも、緊張したり怖いと感じたりすることがありますよね。
引き留めを気にする必要はありませんし、よく言われるセリフの「君はどこに行っても続かないよ」という言葉も聞く必要はありません。
では退職代行は具体的に何をしてくれるの?
退職代行が出来ることは以下の通りです。
- 就業規則で〇か月前と決まっていても、即日に対応してくれる
- 全国どこでも、休日や深夜でも対応可能
- Lineで相談することができる。
- 法律に従って対応するので、確実に辞められる
- 「人手不足」に関係なく確実に辞められる
- 動物病院への連絡は代行が行うので、関わる必要なし
- 退職届や貸与品の返却は郵送できるので、行く必要がない
- 東京都労働委員会に認証されている、法適合の合同労働組合なので安心
- 離職票などの必要書類は郵送で送ってくれる
- 料金が一律なので、追加料金はかからない
退職代行に相談した当日から出勤する必要はないですし、必要な連絡は全て代行がしてくれます。
人手不足や就業規則で決まっていても、関係なく辞めることが出来るのでストレスを感じる必要はありません。
私たちには「職業を自由に選択できる権利」があるので、心と体を壊す前に相談してみてはいかがでしょうか。

まとめ
ブラック動物病院を辞める具体的な6つの手順は
- ブラック動物病院チェックリストで確認する
- 本当に辞めるかを再度決意する
- おおよその退職日を決める
- 仕事を引き継げる人がいるか確認する
- 退職の伝える(口頭)
- 退職の伝える(退職代行)
院長へ退職の旨を伝えるには「口頭 or 退職代行」があります。
自分の口から言うのは、今後の経験にもなるので一番おすすめです。
しかし、直接言える状況ではないなら無理せずに退職代行を使いましょう。
いつでも、仕事よりまずはご自身を優先してくださいね!
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