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【動物病院】薬袋の書き方

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動物病院で獣医師が処方や調剤を行う際に、動物看護師が補助する場合があるのですが、

その補助で行う業務の中に薬袋(やくたい)の記入があります。

例えば、

・薬剤名の記載
・用法や用量の記載

など

動物病院独自のルールや獣医師によって、薬袋の書き方が異なることもありますが、

薬袋の形式には一定の決まりがあるので、必ず覚えておきましょう。

愛玩動物看護師専門の当サイトが「薬袋の書き方」について詳しく丁寧に解説していきますので、

薬袋の記入が苦手という方や新人動物看護師の方は必見の内容です。

ちなみに、そもそも薬剤の取り扱いがあまりよく分からない、

という方は下記をご参考にしてください。

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目次

薬袋の書き方

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通常、薬袋に記載する内容は以下の通りです。

  • 飼い主の名前
  • 動物の名前
  • 薬剤名
  • 用法
  • 用量
  • 日数
  • 調剤年月日

飼い主が「何の薬を、どのくらいの量で、いつ投与して、何日飲ませればいいのか」というのを、

分かりやすく理解できるように記入する必要があります。

具体的には、

・例)フラジール(薬剤名)
・1日 2回
・1回 1錠
・7日分

のように書いてあると、飼い主は間違いにくくなります。

また、薬剤によって「食前、食間、食後」の指定がある場合は、

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薬包紙などに直接記載するのも良いでしょう。

薬剤が「錠剤、散剤、分割、液剤、カプセル」のときは、「〇錠、〇包、〇粒、〇ml、〇カプセル」と書くことで、さらに間違えにくくなります。

このように分かりやすいく記載して、飼い主が正しく動物に薬剤を投与することをコンプライアンスと言います。

反対に、正しく投与できていない場合や動物が服用しないことをノンコンプライアンスと言います。

処方された薬剤は正しく服用しないと、期待される効果が得られなかったり、副作用が出たり、症状が改善しないなどが起きます。

なので、獣医師や動物看護師はノンコンプライアンスを極力防ぐような取り組みが求められます。

ノンコンプライアンスを防止しよう!

ノンコンプライアンスが起きる要因はいくつか考えられます。

例えば、
・薬剤の味やにおいが強い
・1日の投与量が多い
・1回の投与量が多い
・投与間隔が長い
・それぞれの薬剤が区別しにくい
・一つにまとめられていて分かりにくい
・薬剤名等が記載されていない

など

分かりにくい表記等によって、正しい投与をしなくなる可能性があります。

他には、

  • 字が小さい
  • 字が汚い
  • 用法等のラベルシールが剝がれている
  • 外用薬や内用薬で薬袋が分かれていない

などにも注意しましょう。

飼い主がご年配の方なら、字を大きくするなどの配慮も必要です。

薬袋の書き方で防げることは多々あるので、出来ることから実践していきましょう。

まとめ

薬袋の書き方は、飼い主にとって分かりやすく理解できるように、

記載しなければなりません。

分かりにくい表記は、コンプライアンスを悪くしてしまいます。

薬剤は動物ごとに調整したオーダーメイドの薬ですから、

薬袋の書き方も適宜調整していきましょう!

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